USBで制御するカメラパンチルト制御装置とコントロールソフト

写真 写真 写真

■カメラパンチルト制御装置とコントロールソフト

●パソコンのUSBでパンチルトを制御できるソフトを製作しました。
●制御回路を簡略化しつつ低価格で実用になる事を目標にしています。

  ■製作


  ●メカ部分は、タミヤのギヤボックスを2個使って、パンとチルトを駆動します。
  

写真

 タミヤのギヤボックス

写真

  制御装置の内部 1

写真

  制御装置の内部 2

  ■回路説明




【USBIF回路】

パソコンへのUSBケーブルは本体と直付けです。  U1 CY7C63001(USBIO)のポート 0 は出力として使用し、データビット0~6でパンチルトなどを制御します。  ポート 1 は入力として使用し、データビット 0 には、パン動作が360度を超えると、カメラケーブルやチルト用モーターケーブルなどが切れるのを防ぐためのリミットスイッチを入力します。  
リミットスイッチがオンすると、パソコンソフトに[PAN LMT] と表示するとともにモーターも停止します。

【パンチルト駆動回路】

リセットセットフリップフロップ(RSFF)のU2AB 74HC279 とモータドライバU3 TA7291Pでパン動作します。
 U2B 6ピン(S)に USBIFから負極性パルス(PAN-L)が来ると、7ピン(Q)がHIに固定され、モータドライバU3 TA7291P の5ピン(IN1)に伝達されて 左にパンします。
USBIFからの負極性ストップパルス(STOP)は、デジタルスイッチのU7C 74HC4053とCRフィルター及びU5B 74HC08を通り、U2AB 1・5ピン(R)に伝達されるのでU2AB 4・7ピン(Q)はLOWになりパンを停止します。
先ほど話したパンリミットスイッチがオンすると、U5B 74HC08の4ピンがLOWになりパンを停止します。
停止方法はU3 TA7291P のIN1とIN2を全てLOWにする方法とHIにする方法があります。 HIにするとブレーキが掛かりますが、LOWにするとモータの電源を切るだけなので惰性で直ぐに停止しません。
本器は簡略化のためLOWにしています。
U2A 2・3ピン(S1・2)にUSBIFから負極性パルス(PAN-R)が来ると、4ピン(Q)がHIになり、モータドライバU3 TA7291P の6ピン(IN2)に伝達されて 右にパンします。 同様に、U2CD とU4 TA7291P でチルト動作します。

【スピード調整回路】

U8CD 74H00 で約100Hzを発振しており、これを単安定マルチバイブレーターのU6 74HC123 で出力パルス幅を変えてスピード調整します。 
USBIFからスピード調整の負極性パルス(SP-L又は SP-H)が来ると、U8AB 74H00 で作ったRSFFで、HI又はLOWに固定します。  このRSFFは、 U2 74HC279と同じ動作です。 U8ABのRSFFの HI又はLOWの出力は、U7A 74HC4053でVR2を入り切りして U6 74HC123 の出力パルス幅を変えます。 パルス幅が狭くなるほどスピードは低下します。
   VR1は低速時のスピード調整 VR2は高速時のスピード調整 VR3はパンスピード調整 VR4はチルトスピード調整です。
   U7A 74HC4053 はパワーリセットで、電源投入時に全てのモータを停止させます。  



   Copyright © 2010  FUEFUEホームページ All Rights Reserved